2015年03月31日

音楽劇「愛の門」について

音楽劇「愛の門」について
私、今井尋也は脚本・演出・演奏とそれぞれこの劇に関わっておりますのでそれぞれの視点からご挨拶させて頂きたいと思います。

脚本について
この物語は、大正時代、西洋から流入する文化の中で日本人が独特のアイデンテティをその活力によって育んでいた時代。
カミーユ・クローデルとロダン、松井須磨子と島村抱月のそれぞれフランスと日本の愛の物語を軸に
その橋渡しをするフランス駐日大使ポール・クローデルと家族、キャバレー「ムーランルージュ」、治安維持法を取りしまる特高、フランスのモンドベルグ精神病院
それぞれの愛の物語が、最後には、関東大震災によって衝撃が起こり、愛の門を通じてすべての世界が繋がります。
これはファンタジーなのかもしれませんが、私は確かに311東日本大震災の時に、これほどまでに世界を肌で感じ、愛や死をリアルに感じた瞬間はありませんでした。
未曾有の大災害が人間を原点に戻したのだと思いました。それで私はこの本を書いたのです。

演出について
私は子供の頃から能の舞台で小鼓を演奏してきました。私が見た、能舞台で行われていたこととは、何もない三間四方の舞台にお囃子が鳴り、役者が立ち、歩くだけです。
もしかしたら演劇を演劇たらしめる要素はこれだけで事足りるはずなのかもしれません。
これはいまさら、ピーター・ブルックの演劇論を持ち出すまでもなく、日本においては室町時代から連綿と続く作劇法なのです。
しかし、大正時代に入り、西洋の近代演劇が大量に日本に流入した結果、日本の演劇は変わりました。戯曲という文学的な牢獄に囚われ、そのために俳優の身体や音楽と
いったものがそれに従属する。そこに私はクリエイティビティを感じないのです。
そこでは俳優の身体性や音楽の持っている根源的な力が置き去りにされている。
今回の舞台「愛の門」はそういった近代主義の演劇から、中世演劇、音楽や役者の肉体が躍動していた演劇への揺り戻しが起こっています。

音楽について
西洋と東洋が混ざり合う楽器構成であるところの小鼓や和太鼓、能管、尺八、琴とギター、コントラバス、フルートが、
俳優の歌唱の伴奏ではなく、それぞれの俳優の身体と対峙し、屹立するように音楽が成り立ち、そうして音楽が台詞のように響き、
台詞が音楽のように響く独特の劇世界が繰り広げられたらと願っています。

どうぞ最後までゆっくりとこの舞台をお楽しみください。
今井尋也

4月4日から7日まで
渋谷伝承ホール
料金4000円(前売)
予約・問い合わせ
jinya1@megalo.biz
080-6705-1359
posted by jinya at 16:28| Comment(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

about Tsuzumi!小鼓の解説英語版

4月4日から渋谷伝承ホールで始まる音楽劇「愛の門」で
小鼓打ちまくりです
ぜひ見に来てください
外国人の方にもおすすめです。
私の演奏する楽器は英語で説明するとこんな感じです

The tsuzumi is a Japanese drum of Chinese/Indian origin.
The tsuzumi plays roles in both Noh and kabuki theater music, but it is also used in Japanese folk music.
Thus the tsuzumi is also referred to as the kotsuzumi, or "small tsuzumi."
It consists of a wooden body shaped like an hourglass,
and it is taut, with two drum heads with cords that can be squeezed or released to increase or decrease the tension of the heads respectively.
The quality of sound of the drum will depend on how much moisture is in the atmosphere where it is being played.

posted by jinya at 11:35| Comment(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする