2015年02月22日

音楽劇「愛の門」なにもない空間について

音楽劇「愛の門」なにもない空間について
今回の演出家今井尋也の出自はもともと幼少期より能を習い、能の舞台で小鼓を打ち、能の舞台の最前線で能を見ていたということである。能における舞台の演出方針といえば、何もない三間四方の舞台に役者が立ち、歩くだけである。これだけで本来の演劇を演劇を演劇たらしめる要素は事足りるはずである。これはいまさら、ピーター・ブルックの演劇論を持ち出すまでもなく、日本においては室町時代から連綿と続く作劇法である。しかし、いわゆる西洋の近代演劇の枠組みの中で、戯曲という文学的な牢獄に囚われ、そのために俳優の肉体や音楽といったものがそれに従属するといった、全くクリエイティブでない、まるで工場で分業化されて、ひとつの製品を作るような作り方で演劇が作られるようになって久しい。そこでは俳優の身体性や音楽の持っている根源的な力が置き去りにされてきた。今回の舞台「愛の門」はそういった近代至上主義の演劇から、中世演劇、音楽や役者の肉体が躍動していた演劇への揺り戻しが起こっている。
このことはまた、脚本家今井尋也によって、その戯曲「愛の門」のなかの登場人物の台詞によってもはっきりと明示されている。いわゆる演奏付きのストレートプレイと異なり、戯曲の世界を音楽が説明したり、伴奏音楽として機能するということはなく、音楽も役者のように一つの人格や身体性を伴って、役者と共に舞台上でセッションしている。そして戯曲の世界と同じように、西洋と東洋の文化が混ざり合う、楽器や楽曲の構成となっている。本来なら劇音楽ではありえない楽器構成であるところの小鼓や太鼓、能管、尺八、琴とギター、コントラバス、フルートが、俳優の歌唱の伴奏ではなく、それぞれの俳優と対峙し、屹立するように音楽が成り立っている。そうして音楽が台詞のように響き、役者の台詞が音楽のように響く独特の劇世界が繰り広げられている。しかし、これはまた、日本の中世演劇「能」によって、650年もの長きに渡り継続されてきた、日本が世界に誇る音楽劇のあり方そのものに他ならないのである。


大正時代、パリと東京、二つの都市を結ぶ愛の門。
赤い風車が風を呼び、燃え上がる愛の炎。
男と女、ヨロコビとカナシミの三角関係が運命の螺旋階段を回り始める!

音楽劇「愛の門」
〜スパイラル・トライアングル〜

【脚本・演出】 今井尋也
【音楽監督】 河崎純
【出演】 鶴田さやか 雪乃さずき bable 他
総勢40名

【日時】
2015 年 4月4日(土)〜7日(火)
※開場は開演の30 分前
4日(土) 19時開演
5日(日) 13時開演 18時開演
6日(月) 14時開演 19時開演
7日(火) 18時30分開演

【会場】=渋谷区文化総合センター大和田6F 伝承ホール
(JR 渋谷駅より徒歩5 分)

【チケット】ご予約・お問い合わせ
前売り …4000 円(全席自由)当日……4500 円(全席自由)
電話…03-3485-2089(Y プロジェクト事務局)
   080-6705-1359(今井)
e-mail… info@ypro.co.jp 
     jinya@megalo.biz

【企画・制作統括】Yプロジェクト 山中勝博
【制作】メガロシアター、Yプロジェクト柳澤邦雄・保坂昇二、力利則、加納明  
【協力】(株)アートプリントジャパン、ライフアートユニオン、江戸糸あやつり人形座
【マネージメント】= 山中孝子  
【スタッフ】=加古貴之(風鈴堂)
【制作補佐】=森永あいり

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2015年02月09日

音楽劇「愛の門」〜スパイラル・トライアングル〜

音楽劇「愛の門」
〜スパイラル・トライアングル〜

大正時代、パリと東京、二つの都市を結ぶ愛の門。
赤い風車が風を呼び、燃え上がる愛の炎。
男と女、ヨロコビとカナシミの三角関係が運命の螺旋階段を回り始める!

【脚本・演出】 今井尋也
【音楽監督】 河崎純
【出演】 鶴田さやか 雪乃さずき  bable 他
総勢40名
【日時】
2015 年 4月4日(土)〜7日(火)
※開場は開演の30 分前
4日(土) 19時開演
5日(日) 13時開演 18時開演(特別LIVE付き)
6日(月) 14時開演(特別LIVE付き) 19時開演
7日(火) 18時30分開演

【会場】=渋谷区文化総合センター大和田6F 伝承ホール
(JR 渋谷駅より徒歩5 分)

【チケット】ご予約・お問い合わせ
前売り …4000 円(全席自由)当日……4500 円(全席自由)

電話…03-3485-2089(Y プロジェクト事務局)
   080-6705-1359(今井)
e-mail… info@ypro.co.jp jinya@megalo.biz

【企画・制作統括】Yプロジェクト 山中勝博
【制作】メガロシアター、Yプロジェクト柳澤邦雄・保坂昇二、力利則、加納明  
【協力】(株)アートプリントジャパン、ライフアートユニオン、江戸糸あやつり人形座
【マネージメント】= 山中孝子  
【スタッフ】=加古貴之(風鈴堂)
【制作補佐】=森永あいり


大正時代、東京。西洋の文化が怒涛のように流れ込んでくる時代。
キャバレーやオペラ、文学など新しい和洋折衷文化が生まれる。
売れっ子作家の渋谷寛は妻と別居して、 女優の松井すまほと共に
「渋谷歌劇団」を立ち上げる。ポール・クローデルは、
妻子とともにフランス駐日大使として来日。一方、花の都パリではポールの姉であり、
彫刻家ロダンの愛人カミーユ・クローデル、ロダン、正妻ローズの三角関係は最悪の事態に。
ある日ポールは、すまほが主演する舞台「愛の門」を観劇し、
一目ですまほに恋をしてしまう。 しかし、舞台上演中に関東大震災が発生。
恋人たちの運命は激しく絡み合いながら愛の軌跡を辿っていく。
posted by jinya at 15:37| Comment(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする